

![[カレーステーション ナイアガラ]の内藤博敏さん](img/umeiten/09/meiten09_title.jpg)
![[カレーステーション ナイアガラ]の内藤博敏さん](img/umeiten/09/naiagara1.jpg)
各種メディアにも多数出演し、U10G内のweb漫画「祐天寺喰い」でもあの男が訪問!!
祐天寺の有名店と言えば、まさにこのお店のこと!
鉄道ムードのカレー店 ナイアガラが満を持してUめいてんに登場です!!

![[カレーステーション ナイアガラ]の内藤博敏さん](img/umeiten/09/naiagara2.jpg)
-------
全国各地から鉄道ファンが訪れるだけあって、 本当にすごいコレクションですね。どうやって集めたんですか?
大宮機関区、長野機関区、郡山機関区、博多機関区、熊本機関区…
鉄道部品のスクラップ品を全国の機関区に足を運んで買ってくるんですよ。
この辺で言えば、大宮機関区とかね。
プレートも4枚とか5枚になると、60kg~80kgになるんだけど、
それを一反風呂敷にくるんで抱えて持って帰ってきましたよ。
よくそんなチカラがあったよねぇ。
当時はエスカレーター、エレベーターは無いですからね。
博多の方からよくここまで持ってきたなぁって自分でも思うよ。
夢中になってたよね。
-------
ここまでの数を集めるのは、相当な年月をかけての積み重ねだと思うのですが、
鉄道グッズを集め始めたきっかけはあるのでしょうか?
戦争があったでしょ?
それで、東京から富山に疎開に行ってたの。汽車に乗ってね。
その疎開先で先生に紹介されてるその場からからかわれちゃった。
富山県には2月末に行ったんだけど、寒いんだよ。
だから、学校にモンペを履いて行ったの。
そしたら、同級生たちから「女みたいだー」なんて、
いきなり皆に笑われちゃって。
ショックだったねー。もう悔しくて。
それで、駅に行って
「東京に帰りたいよぉ…お母さん…」
「こっちに行けば東京だなぁ…」
…って考えてた。駅からずっと線路の先を眺めてたなぁ。
いつも一人で駅にいたら、駅員さんと仲良くなって
切符をもらったりバッジとかボタンをもらったり…。
それが原点だなぁ。
それがコレクションの大原点!
![[カレーステーション ナイアガラ]の内藤博敏さん](img/umeiten/09/naiagara4.jpg)
-------
圧巻なのが、駅長さんのサインですよね。
その枚数もさることながら、皆さん本当に良い言葉を書かれています。
長男が小学校2年生くらいの時かなぁ、カメラ持って撮影に歩いてたんだよ。
汽車が好きだから。
でも、ただ通過しちゃもったいない。
駅長さんも発車の時にホームから見送ってくれるでしょ?
「ああ~、あの駅長さんに色紙書いてもらったらいいな~」ってひらめいたの。
そこからはもう、平気で駅長室に乗り込んでいったりしたもんな~。
でもなかなか書いてくれませんでしたよ。
子供が行くならわかるけど、もういい年した大人だったからね。
それでもお願いして、駅長さんも「君の熱意には負けたよ」なんてね。
そうやって集めてきましたよ。
ここに飾ってない色紙もまだまだいっぱい。全部で600点!
-------
この祐天寺で50年。カレーの店を始めたきっかけはあるのでしょうか?
戦争で疎開に行く前に、ヤミ市で買った米と
少ないカレー粉で作ったカレーを食べさせてもらった。
ふだんの食事なんて、さつまいもですよ。
それが、「明日から田舎に行くから」ってカレーを作ってくれてね。
それが飢えてる少年の脳に刺さっちゃってね。
「カレーってこんなにおいしいんだなぁ。」
って、それも原点ですよ。
あの味が忘れられなくてさぁ。
食べたい時に食べられなかったものを自分で思い切り作って…。
![[カレーステーション ナイアガラ]の内藤博敏さん](img/umeiten/09/naiagara3.jpg)
でも、お店を始めた本当に最初の頃は、カレーのお店じゃなかったんだよ。
音楽流してコーヒーとかホットドッグとかサンドイッチとか、
やりやすいものを出してて、今でいうところのスナックみたいなお店だった。
それが、お客さんもついてきたから、
「じゃあ、自分の好きなカレーをやろう!」と。
-------
当初から、お店は鉄道ムードだったのでしょうか?
全然!
カレー屋さんって、インドの仏像とか象の置物とか飾ってあるでしょ?
ウチもカレーを始めた当初はそういうものを置いてたんだよ。
鉄道グッズは、こっそり持ってた(笑)
ところが、世間に「鉄道ブーム」が来て、「これだ!」と思って、すぐに切り替えたんだよ。
その切り替えが早かったから、お客さんにウケたんだよ。
-------
スムーズに線路切り替えを行ったわけですね。
そもそもお店を始めたきっかけというのは、あるのでしょうか?
ウチは父親が魚屋さんだったの。それで私も魚さばいたりとか店の手伝いをやっていて
料理の道に進むだろうとは思ってた。
ところが、ハタチになったある時にさぁ、
「良い靴履いて、良いカバン持って背広来て働きに出たいなぁ…」
って思っちゃったんだよ。
父親にその思いを打ち明けたんけど、「ダメ!」って言わなかったよ。
「ずっとこの魚屋をやってってくれよ」って思っただろうけどね。
それで、渋谷の東急文化会館のゴールデンホールで
フランス料理のコックになった。
-------
フランス料理とは意外でした。
そう。フランス料理が自分のベース。
文化会館では、ハタチから13年間働いたけどあれはキツかったなぁ。
こっちはコックで入ってるのに、
ひたすら鍋洗いとか皿洗いとか芋の皮むきとか米研ぎとかばっかりやらされるんだよ。
だから俺ねぇ、その頃毎日日記に書いてたよ。
「俺は芋の皮むきに入ったんじゃない!コックで入ったんだ!」
「俺は玉ねぎの皮むきに入ったんじゃない!コックで入ったんだ!」
って。
でねぇ、次の4月になったら新しい人が入ってきた。
「よし!これで皿洗いから解放される!」
と思ってたら、あまりのキツさに新人が辞めちゃって、また皿洗いに戻されて…。
3年間そんな事やってたら、大概根性が備わるでしょ。
![[カレーステーション ナイアガラ]の内藤博敏さん](img/umeiten/09/naiagara_extra.jpg)
あの頃は「何やってんだよ!バカヤロウ!」なんて、
包丁の柄の部分でこづかれたりなんて平気な時代だったよ。
今と違ってね。
今の人みたいにおだてられてやってきたんじゃないんだよ。
自分で覚えて、盗んで、必死にならなきゃダメなんだよ。
初めて本格的な料理の世界に入ったわけだから、苦労したよ。
とにかく頑張って、頑張って…
こうやって店を継続できるまでの根性を培ったよ。
でも、そのおかげで自分にしっかりとした下地ができた。
ただ汽車並べて「いらっしゃい、いらっしゃい」ってやってても店は続かないよ。
自分に下地があって自信もあるから、こんな鉄道グッズを飾ったりできるし、
自分の育った町をこんな恰好で歩いたりできるんだよ。
それに、何より好きだから続けられる。
カレーもそう、鉄道もそう、好きだから続けられるし、
好きじゃなきゃできないよ。
遠くから友人が来た時は、この駅員の帽子被ったままホームまで見送りに行って、
「発車でーす!」なんてね。
好きだからできるんだよ。俺じゃなきゃできないよ。
-------
このナイアガラのように、永く愛されるお店を続ける秘訣はありますか?
やっぱりそこらの店と違うからなんだよ。
カレーなんてどこでも売ってるじゃない?
お店もたくさんあるし、お母さんも作ってくれる。
インスタントだって負けずにおいしいの出してるしさぁ。
それを、ここじゃなきゃならないカレーを売ってるから
お客さんも来てくれるんですよ。
長く続く店には、いわゆる切り札というモノが存在する。
![[カレーステーション ナイアガラ]の内藤博敏さん](img/umeiten/09/naiagara5.jpg)
商売には切り札がいるし、切り札が無かったら続かない。
どこにも負けない切り札。
ウチの切り札は、「ドライカレー」と「コールスロー」。
みんなここで作ってるから、「この店、この味」なんだよ。
休みの日に出掛けた時には、
なんでもいいからカレーを食べ歩いたし、
「何入れたらもっとおいしくなるかなぁ」って
絶えず研究してきた。
![[カレーステーション ナイアガラ]の内藤博敏さん](img/umeiten/09/naiagara6.jpg)
自分でカレーが好きだからいろいろやってきたんだよ。
そうやってできたのが現在のナイアガラでーす!
あなたもインタビューの時に「切り札」を使った方が良いよ。
-------
ありがとうございます。勉強になりました。
最後に、この祐天寺をひとことで言うと、ずばりどんな町でしょうか?
健康で健全な町!
そして、働いて帰ってきても商店街があって、買い物もできる便利な町!
-------
今日はありがとうございました!
![[カレーステーション ナイアガラ]の内藤博敏さん](img/umeiten/09/naiagara7.jpg)
発車しまーーーーーーす!
今まで来店したお客様のナイアガラへの思い、鉄道への思いが綴られております。
このノートを見ると、皆さんの鉄道への情熱と、
ナイアガラというお店が祐天寺はもちろん、
いかに全国各地の鉄道ファンの方から愛されているかがわかります。
印象的だったのは、タイの飛行機のパイロットの方(2名)がノートを書いていたこと。
海外の鉄道マニアの方も気になる、グローバルに愛されるお店というわけですね!

…というわけで、いかがでしたでしょうか?
実は、建物の老朽化による店舗移動のために
2010年7月末を以て、ナイアガラはいったん運休されるそうです。
運転再開は2010年9月を予定とのことですが、
新しい店舗では今ここに飾られていないお宝グッズなんかも出てくるんでしょうか?
内藤さん?
内藤さん:さぁ~、どうしようかなぁ~。
…むむむ!気になる!
新しいナイアガラを楽しみにしつつ、
ナイアガラの今の姿もきっちり記憶に残しておきましょう!
…でも、駆け込み乗車はおやめくださ~い!
![[カレーステーション ナイアガラ]の内藤博敏さん](img/umeiten/09/naiagara8.jpg)


カレーステーション 「ナイアガラ」

住所:〒153-0052 東京都目黒区祐天寺2-1-5 高坂ビル

TEL:03-3710-7367

営業時間:11:00~20:00

※運休日:毎週月曜・木曜日(祝日は運転・翌日運休)


ホームページでは、店名の由来も掲載されています!


