


こんにちは。祐天寺アナリストの大山です。
今回は祐天寺に点在するステキな穴をご紹介しましょう。壁の穴です。同名のイタリア料理店チェーンとは関係ありません。
まいどのことですが、なんのことか分からないと思いますので、とにかくその壁の穴を見ていただきたいと思います。かわいいよ、壁の穴。


「壁の穴」とは、これ。みなさん、よくご存じだと思います。
壁の穴、とは左のようなもの。一般的には「透かしブロック」と呼ばれているようだが、ここでは壁の穴と呼ぼう。なぜならこれらを観察するぼく自身を「アナリスト」と呼びたいからだ。そうだ、ダジャレだ。わるいか。
実は、この壁の穴のパターンを撮影収集している方は古くからいて、いわゆる路上観察学的趣味としては比較的ポピュラーなもの。しかし、祐天寺に範囲を限ってアナライズした人はそう多くないと思う。それを今回やってみよう。
上はおそらく日本でもっともポピュラーなパターンだと思う。ここ祐天寺でも多く見られた。ほかにどんなものがあるか、以下にどさっとご紹介しよう。
■祐天寺の穴一覧

上のものに似ているがよく見れば違う。両者とも中央に東京都のシンボルマークが隠れている点が見どころ。たぶん。

トラス組を思わせるスタイルは強靱さをアピールか。しかし実際には壁の穴は鉄筋が入っていないので地震に弱い。見かけに欺されないように注意したい。そんなこと思うのぼくだけですか。

これも比較的おなじみのタイプ。通風を重視したデザインか。昨今各方面でかまびすしい「透明性」と「風通し」をアピール。たぶん。

これはかなり気に入った。クッキーの型抜きでえいっと穴を開けたかのような佇まいがすてきだ。

右上の直線版とでも呼ぶべきか。この個体においては、その穴の形状もさることながら、全体のぬるっとした質感に見どころがある。

左のものを再び曲線によってリデザインしたと思しきタイプ。直線と曲線の組み合わせ具合がお見事。祐天寺らしい一品。なんとなく。

基本的には右上のものと同一なのだが、素材と縦横比が異なると、雰囲気も大きく変わってくる。個人的にはこういうハイビジョンタイプのプロポーションはあまり好みではない。

こちらも横長ハイビジョンプロポーション。あまつさえ表面にこまかいテクスチャリングをほどこす、なかなかの洒落者。なんかそつがなさすぎて友達になれないタイプ。勝手なこと言ってます。

潔いバッテン。壁の穴、かくありたし、という感じだ。自分でもなぜそう思うのかよく分かりませんが。

単調になりがちな直線のみの構成だが、あらびっくり、かなりおしゃれ。家紋のような佇まいがオトナの夜を演出。夜?
直線的なものあり、曲線美を行かしたものあり、となかなか見ごたえのあるラインナップである。祐天寺アナリストであるぼくがざっと見た限り、祐天寺の壁の穴の種類はこんなものだ。思ったよりバリエーション豊かでびっくりした。さまざまなタイプの住宅を擁する、ここ祐天寺ならではの現象かもしれない。
■植物がこんにちは
さて、アナリストがアナライズするのは穴の形ばかりではない。その穴から、もの、特に植物がひょっこりと顔を出しているさまをも鑑賞するのだ。これがかわいいのだ。
通風を確保するという意味では植物がそこを塞いでしまっている状況はいかがなものか、と思わないでもないが、そこは植物の力。その癒し効果が管理者をして「まあしょうがないなあ」と思わせたのであろう。穴から顔を覗かせた植物たちは、たしかになんだかキュートだ。
祐天寺における「穴からこんにちは事情」を見てみよう。

穴の形もさることながら、ひょっこり飛び出た植栽もかわいい。こんにちは!

穴から飛び出て有余年。順調に成長している。次に狙うは郵便受けか。

オーソドックスな穴形状から、絵に描いたようにこんにちはする植物。思わず出てしまった、という雰囲気が愛らしい。

出たものかどうしたものか躊躇しているさまがいじらしい。

上方および下部からの二段構えで飛び出た蔓性の植物。今後の伸び動向から目が離せない。

迷いのないこんにちはぐあいが勇ましいケース。わんぱくでもいい、たくましく育って欲しい。

いっぽうこのオトナのしなだれぐあいはどうだ。色香すら漂わせる飛びで具合はもはや「こんばんは」の域だ。

植物だけでなく、ときにはこういった物件も。
穴の形状パターンは限られていても、それらが置かれる環境は千差万別。このように、こんにちはしている植物などとのコンビネーションも含めて鑑賞すれば、世の中にひとつとして同じ壁の穴はないのだ、ということが感じられると思う。まあ、だからなんだ、って話ですが。いやいや、キュートだよねえ。ね?ね?
さらに一歩引いて壁全体を見渡すと、さらにそのこんにちはぐあいに味わいが出る。ぜひご覧いただきたい。

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